4月のワークショップのお知らせ②
   パーマカルチャー入門

日時:2012年4月22(土),29(日)  10:00〜17:00  *両日ともに参加できる方のみ。

場所:東京都練馬区・シェアハウス-ねりまたく庵 

料金:ドネーション(提唱額¥10,000) 

   *ドネーションについての詳しい説明は下記参照。

参加人数:10人限定

参加申し込み:下記アドレスに・簡単なプロフィール参加動機を添えてメールくだい。          tabi0419アットマークgmail.com



パーマカルチャーが目指すところは、我々の暮らしが与える環境への影響を減らすことにある。より言及して言うならば、ネガティブに作用している私たちの暮らしと環境とのあり方を、ポジティブな関係へと変化させることだ。

-Patrick Whitefield


 パーマカルチャーとはどんなものなのでしょうか?パーマカルチャーとは、倫理的デザインシステムに基づいて、農だけに限らず、生活・社会全般をデザインすることです。そのデザインをするための大本となる、『パーマカルチャーの3つの倫理』があります。 

 

・Care for Earth ー 地球に対する配慮

・Care for People ー 人間に対する配慮

・Sharing of the Resources ー 余剰物の共有


この倫理はどういった思想で作られたのでしょう?それは、人間だけに限らず自然界全ての生命体のつながりのなかで、「健康で持続可能で自己回復能力のある暮らし」を実現するためにもっとも大事なことは何だろう?と考えたときの一番大事な基礎となるものがこの3つの倫理なのです。


 今回のWorkShopを通して、パーマカルチャー・デザインの大事な基礎を学びます。パーマカルチャーの魅力的なところは、この基礎を知っていれば、東京のような都市に住んでいても、農的な暮らしのある田舎に住んでいても、各々のライフスタイルにあわせて多種多様にクリエイティブに活用して実践できる喜びがあることです。


Workshopで以下のようなトピックを取り上げます。


・パーマカルチャーの倫理に続いて、10の基本原則。

・日本のすぐれtくぁ伝統的な暮らし、そして現代の日本の実例にもあるパーマカルチャーの要素。

・地球上の一生物としての人間の暮らし方の模範となりうる自然界の営みを理解し、自然環境システムへのダメージを最小限にする暮らしかた。

・東京のような都会でのパーマカルチャーの実践方法とその実例。

・パーマカルチャー・デザインの基礎

・アパート暮らしでもすぐ始められる、循環システムを作ってみる。小さな場所で始められるマイクログリーンの育て方、ミミズコンポストの制作を行います。


ードネーション(寄付)についてー

 ぼくたちは、さまざまな立場の人にワークショップに来て欲しいと思っていますので、料金は設定しません。お金が理由で、参加したいけど参加できないということがないように。ただ、ぼくたちもこのワークショップを行うにあたって、少なからずの経費と、多大な労力と時間をかけています。今後もぼくたちはこうしたワークショップを行っていきたいと思っていますので、参加者にはドネーション(寄付)という形でサポートして頂けたらありがたいと思っています。ドネーションの額は自分の財政状況や自分がワークショップで受け取ったものの価値に対して、良心的な気持ちで快く手放せるもので結構です。今回、提唱額として提示した額は、ぼくたちが今回のワークショップに対して料金設定をするとしたらこのぐらいだろう、という額です。頂けるドネーションがこの額より大きくてももちろんありがたいですし、少なくてもかまいません。ぼくたちがワークショップの料金をドネーションとした一番の理由は、もしぼくたちが差し出しだせるものや知識にあなたが耳を傾けてみたいと思っているのであれば、ぜひあなたにコースに参加してもらいたいと思っているからです。



Introduction to Permaculture


A two day workshop taught by Dion Workman and Takuya Sasa (presented in English and Japanese)


Date:24th and 25th of March

Place:Nerima-ku, Tokyo

Fee:Suggested donation ¥10000 (*see below)

Limited to 10 participants. To reserve a place please email tabi0419[at]gmail.com


The central aim of permaculture is to reduce our ecological impact. Or, more precisely, its to turn our negative ecological impact into a positive one. 

- Patrick Whitefield

Permaculture is an ethically based design system that is about whole lifestyles. The ethics; Care for the Earth, Care for People, and Sharing of the Resources, form the foundation from which we design regenerative systems to realize health, sustainability and resiliency in our human communities and the wider communities of life of which we are a part. 

In this workshop participants will be given the basic tools to begin applying permaculture design in their everyday lives. 

Topics covered in this workshop will include:

・Principles of permaculture

・Traditional and contemporary Japanese practices that harmonize with the permaculture principles

・Understanding natural ecosystems as models for human habitats / Creation of human habitats with minimal disturbance of natural ecosystems

・Fundamental steps in the permaculture design process

・Urban application of permaculture design

・Practicing designing

・Hands-on small scale food production (growing micro greens and apartment compost in system)



Principles of permaculture

Traditional and contemporary Japanese practices that embody the permaculture principles

Understanding how ecosystems function 

Providing for the needs of humans in ways that are in harmony with nature

Fundamental steps in the permaculture design process

Urban application of permaculture design

Hands-on small scale food production (growing microgreens and apartment composting systems)


*About the suggested donation:

We do not charge a fee for our courses because we want them to be accessible to everybody –  no matter what their financial situation. We do still have expenses though and put a great amount of time and energy to providing these courses. To allow us to keep providing workshops we ask that participants donate at a level they can comfortably afford. The amount we suggest for the donation reflects what we would likely charge were we to set a fee for the course. We gratefully accept donations larger than what we suggest and we also happily accept donations less than what we suggest. Most importantly, if you want to hear what we have to share then we want you to be on the course.


| Workshops | 06:27 | comments(0) | trackbacks(0) |
4月のワークショップのお知らせ①
4月のワークショップのお知らせです。昨年末に行った、ワークショップと同じ内容のものを二日間にかけてやりたいと思います。

このワークショップを行うことになった経緯のお話はこちら → 


Returning to the Way of Nature
A workshop facilitated by Dion Workman and Takuya Sasa.

Date   : 4/21(土) 4/28(土)10:00〜17:00  
    * 2回続きのWorkshopです。両日参加できる方対象です。

Place : 東京都練馬区・ねりまたく庵 (詳細は参加確定者へメールします。)

Lunch :一人一品持ち寄りでみんなでランチしましょう。(ベジタリアンメニュー大歓迎!)

参加費: ドネーション・寄付(提唱額¥10000)

参加申し込み:下記アドレスに・簡単なプロフィールを添えてメールくだい。               tabi0419アットマークgmail.com



内容 : 

 今回のワークショップでは、いわゆる世間一般にある現代社会のあり方や環境問題についての情報よりさらに深く言及して(つまりは、マスメディア等では取り上げられない視点をもって)、考察し、話し合います。そこから、私たち自身、これからの子供達、人間社会、そして地球上のあらゆる生物の共同体にとっての調和ある暮らしを想像していきましょう。

  今日、多くの人々が、今の世の中に不安を感じているのは事実です。その原因は、もはや健康で満ち足りた未来の生活を想像することは難しく、そして何よりも、私たちの今の暮らし方によって子供達の未来は今よりもさらに環境の悪い世界になりうる事実を意識してか、無意識としでも感じているからではないでしょうか。

 今回のワークショップでは、いまある様々な社会の、暮らし方の問題の原因の根源となっているものを探り、より実践的な答えを探していこうというものです。どのようにしたら、あらゆる意味での持続可能な社会を作れるのでしょうか?

話の内容は、

環境
テクノロジー
経済
コミュニティー
教育
食事
健康
エネルギー

などの様々な要素を検討していきます。いかにして、この様々な要素が、私たちがより調和のとれた持続可能な共同体として生きることの障壁となっているのでしょうか。
 
こうした、目に見えない障壁を取っ払うための意識のありかたや、具体的な日々の生活で変えていく術を話し合いましょう。 『どうやって、ぼくたちが本当に心から望む世界を作っていくことができるのだろう。』と僕たち自身に問いかけてみるのです。さて、私たちは、個人として、として何ができるのでしょうか。

なにか始めなければと皆が感じているはずです、そして、実現はそれは可能であることも。
今がまさに、その時です。


ードネーション(寄付)についてー

 ぼくたちは、さまざまな立場の人にワークショップに来て欲しいと思っていますので、料金は設定しません。お金が理由で、参加したいけど参加できないということがないように。ただ、ぼくたちもこのワークショップを行うにあたって、少なからずの経費と、多大な労力と時間をかけています。今後もぼくたちはこうしたワークショップを行っていきたいと思っていますので、参加者にはドネーション(寄付)という形でサポートして頂けたらありがたいと思っています。ドネーションの額は自分の財政状況や自分がワークショップで受け取ったものの価値に対して、良心的な気持ちで快く手放せるもので結構です。今回、提唱額として提示した額は、ぼくたちが今回のワークショップに対して料金設定をするとしたらこのぐらいだろう、という額です。頂けるドネーションがこの額より大きくてももちろんありがたいですし、少なくてもかまいません。ぼくたちがワークショップの料金をドネーションとした一番の理由は、もしぼくたちが差し出しだせるものや知識にあなたが耳を傾けてみたいと思っているのであれば、ぜひあなたにコースに参加してもらいたいと思っているからです。




 Returning to the Way of Nature

Date:21st and 28th of April  

        *this is 2days workshop,so please come for both days.

Place:Nerima-ku, Tokyo

Fee:Suggested donation ¥10000 (*see below)


Please contact at  tabi0419[at]gmail.com


A workshop in which we look boldly at the state of modern society, the destruction of the environment and how we could live in a very different way - a way that is good for ourselves, our children, our human communities and the community of all life on Earth.

Many of us feel a sense of unease about the world today. We feel anxiety for the future, a future where we don’t see opportunities to live healthy fulfilled lives for ourselves and where we see each generation leaving to their children a world in poorer condition. We feel a great sadness for the injustice of our societies and for the way in which our way of life is destroying Earth. And we feel helpless to do anything about it.

In this workshop we look at the root causes of these issues and discuss practical solutions. We will look at:

ecology

 technology 

economics

community

education

food

health

energy 

We will examine many aspects of the world today and ask how can we create the world that our hearts long for. What can we do as individuals and as communities.

Our hearts tell us that another world is possible. It is time to start living in that world.


*About the suggested donation:

We do not charge a fee for our courses because we want them to be accessible to everybody –  no matter what their financial situation. We do still have expenses though and put a great amount of time and energy to providing these courses. To allow us to keep providing workshops we ask that participants donate at a level they can comfortably afford. The amount we suggest for the donation reflects what we would likely charge were we to set a fee for the course. We gratefully accept donations larger than what we suggest and we also happily accept donations less than what we suggest. Most importantly, if you want to hear what we have to share then we want you to be on the course.



| Workshops | 05:44 | comments(0) | trackbacks(0) |
参加費についての理念
今回のワークショップの参加費はドネーション(寄付)で行いたいと思っています。その理由をここで説明しますね。

先住民の癒しの文化において、シャーマンやメディスンマンの立場の人たちは、決して自分たちの癒しの見返りに報酬を求めたりはしません。というのも、このような人たちは、自分の特殊な能力は天から授かったものであり、他者に施す癒しそのものも授かったものであると心で理解しているからです。もし、仮にシャーマンやメディスンマンが、自分の施しの見返りに金額を提示するようなことがあれば、もはやそれは天から与えられた神聖なギフトではなくなってしまうのです。こうしたギフトは人から人へと譲り継がれて行かなければなりません。もしその流れが淀んでしまえば、その力は毒となりうるでしょう。このシャーマンやメディスンマンが持っているメディスン(薬)の力を持続していくためには、あくまでギフトとしてあり続けなければいけないのです。同時に、そのコミュニティーで一緒に暮らす人々もシャーマンやメディスンマンが自分たちのところへ特別なギフトを運んできてくれることを深く理解しているのです。彼らの暮らしの物質、社会、そして精神面においての滋養をもたらしてくれるギフトです。人々がシャーマンやメディスンマンに差し出すギフトは、物質的生活を支えることです。こうして各々が自分たちが与えられたギフトを理解し、お互いに助け合いコミュニィーとしての暮らしを営んでいます。

今回のワークショップでぼくたちが試みることは、みなさんとメディスン(薬) を共有することです。このメディスンは、私たちが自然から歩みを外し、遠のいってしまったときに受けた傷を癒すものです。文明が残したこの星の傷を癒し、私たちと母なる地球の結びつきの場所を再び正しい位置に戻してくれるものです。絶望的なまでにこうしたメディスンが必要とされているのがいまのこの星の現状です。ぼくたちは、この声に耳を傾ける人々の誰にでもこのメディスンを手入れられるための働きをしたいのです。

しかし、今回僕たちがこうしたワークショップを行うにあたって現実的な費用が発生するのも事実です。
ぼくたちは参加者に自分の気持ちに見合ったものを提供していただき、ぼくたちの活動を助けていただけたらと思っています。

ありがとうございます。


追記ー先週末に吉祥寺で参加したパーマカルチャーのワークショップの主催者のKai君のBlogにも、すばらしい『費用理念』が記されています。

Tokyo Urban Permaculture - Blog  → 



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We'd like to share the philosophy about the Donation for this workshop.

In indigenous healing traditions the shaman or medicine person does not ask for payment. They understand that their ability is a gift and the healing they bring to others is also a gift. If they were to set a price then they would no longer be giving a gift. A gift that is not passed on stagnates, becomes toxic. For their medicine to keep its power it must remain a gift. The community understands that the shaman or medicine person brings them great gifts, gifts of physical, social and spiritual health, and so they in turn give gifts to support the material needs of the shaman.

In our workshop we are offering medicine. Medicine to heal the wounds caused by our separation from nature. Medicine to put us in right relationship with Earth and to heal the damage our civilization has done to the earth. This medicine is desperately needed right now and we make it available to anyone that wishes to hear it. But we too have needs that we must meet to enable us to provide these workshops. So, we ask you to provide what you can or what you think is appropriate to help us meet these needs.
| Workshops | 10:56 | comments(0) | trackbacks(0) |
Workshop 情報 - 最新版 !
Returning to the Way of Nature
A workshop facilitated by Dion Workman and Takuya Sasa.

Date   : 12.17 Sat. 10:00~17:00 // 12.18 Sun 10:00~17:00 (両日同じ内容です。どちらかにご希望ください。)

Place : 東京都練馬区・ねりまたく庵 (詳細は参加確定者へメールします。)

Lunch :一人一品持ち寄りでみんなでランチしましょう。(ベジタリアンメニュー大歓迎!)

参加費: ドネーション・寄付


内容 : 

今回のワークショップでは、いわゆる世間一般にある現代社会のあり方や環境問題についての情報よりさらに深く言及して(つまりは、マスメディア等では取り上げられない視点をもって)、考察し、話し合います。そこから、私たち自身、これからの子供達、人間社会、そして地球上のあらゆる生物の共同体にとっての調和ある暮らしを想像していきましょう。

今日、多くの人々が、今の世の中に不安を感じているのは事実です。
その原因は、もはや健康で満ち足りた未来の生活を想像することは難しく、そして何よりも、私たちの今の暮らし方によって子供達の未来は今よりもさらに環境の悪い世界になりうる事実を意識してか、無意識としでも感じているからではないでしょうか。

今回のワークショップでは、いまある様々な社会の、暮らし方の問題の原因の根源となっているものを探り、より実践的な答えを探していこうというものです。
どのようにしたら、あらゆる意味での持続可能な社会を作れるのでしょうか?
話の内容は、環境、経済、技術、社会、教育、食事、健康、エネルギーと、様々な要素を検討していきます。
いかにして、この様々な要素が、私たちがより調和のとれた持続可能な共同体として生きることの障壁となっているのでしょうか。
こうした、目に見えない障壁を取っ払うための意識のありかたや、具体的な日々の生活で変えていく術を話し合いましょう。
『どうやって、ぼくたちが本当に心から望む世界を作っていくことができるのだろう。』と僕たち自身に問いかけてみるのです。
さて、私たちは、個人として、として何ができるのでしょうか。

心は語りかけてくれています、それは可能であると。
今がまさに、その時です。


参加希望の方は、・名前・参加希望日・簡単な自己紹介・簡単な参加志望動機を下記メールまでお送りください。

tabi0419アットマークgmail.com


Returning to the Way of Nature

A workshop facilitated by Dion Workman and Takuya Sasa.


Nerima-ku, Tokyo

17th Dec. Sat. 10:00~17:00  / 18th Dec. 10:00~17:00

Donations appreciated. 

Please bring food for a shared lunch.

RSVP required: tabi0419[at]gmail.com 


Returning to the Way of Nature

A presentation and discussion about the state of modern society, the destruction of the environment and how we could live in a very different way. A way that is good for ourselves, our children, our human communities and the community of all life on Earth.

Many of us feel a sense of unease about the world today. We feel anxiety for the future, a future where we don't see opportunities to live healthy fulfilled lives for ourselves and where we see each generation leaving to their children a world in poorer condition. We feel a great sadness for the injustice of our societies and for the way in which our way of life is destroying Earth. And we feel helpless to do anything about it.

In this event lead by Dion Workman and Takuya Sasa, we look at the root causes of these issues and discuss practical solutions.We will discuss how to live sustainably. We will look at how our current economies, systems of education, attitudes towards technology and community are connected to prevent us from living in sustainable peaceful coexistence on Earth.We will discuss practical everyday ways to overcome the barriers to a better way of living.and ask how can we create the world that our hearts long for. What can we do as individuals and as communities.

Our hearts tell us that another world is possible. It is time to start living in that new world.


=Profile=

Dion Workman was born in Aotearoa/New Zealand and now lives in Izu-hanto. He is a natural farmer, wild food forager, permaculturalist, deep ecologist and writer.

Takuya Sasa was born in Tokyo. He has traveled extensively in 60 countries including one year traveling by horse through central America. Much of this time he has spent learning about the indigenous cultures of the countries he travels in. Takuya also spent one year in Aoteroa/New Zealand learning Permaculture.




| Workshops | 09:52 | comments(2) | trackbacks(0) |
Workshop 参加者募集 @ ねりまたく庵
 来る、12/17(土)、12/18(日)に、我が実家が今年の夏からシェアハウスとなった"ねりまたく庵”にて、伊豆の山奥に住んで自給自足をしているニュージーランド人のお友達・Dion(ディオン)と一緒にワークショップを開催するお知らせです。

どんな、ワークショップなのか、、、。
一言で言えるうまい言葉が見つからないので、このワークショップを行うことになったいきさつを踏まえてお話ししますね。

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早いもので、もう12月。
今年もあと1ヶ月。
ニュージーランドから帰ってきて、早1年。

ニュージーランドで見てきたような、自給自足やパーマカルチャーの暮らしを始めるための大地を思い描いて帰ってきたのが1年前。今年は震災を始め本当にいろいろなことがありました。とにかく、ここでがんばろうと、東京の庭で食の自給をはじめ、母と一緒にシェアハウスを始めました。当初に思い描いていた大自然のある田舎とはことなるけど、ここ都会の東京のなかでも理想としている形に地道に進み、共感できる人々とのつながりの輪も広がってきています。

このつながりについて思うところがあります。それは、とてもとても多くの人が同じ未来像を描き、願って、つながっていっているということ。言い換えると、多くの人が今の世の中に共通の不安を抱いている、と言えるかもしれません。地震があって、原発の事故があって、この不安感はより多くの人々の認識できるレベルでの共通意識になったと思います。

さて、この不安感はどこからきているのでしょう?
いま、現状にある問題が解決したら、その気持ちは晴れるのでしょうか?
その解決策とは?

自然農の創始者と言われる福岡正信は、

「人間は問題があると、それに対処しようと新たなことをし、その結果、更なる問題を作る。自然はそれ自体で完璧なのだ。人間が手をつけずにただ放っておけば、自然は自分で再生していくのだよ。つまりは、人間が手を加えて自然じゃないことをするから問題が起きるのじゃないかな?それだったら、『何をしたらいいか』ではなくて、『何をするのをやめたらいいか』と考たほうが良いのじゃないか?」

と言っていました。(『わら一本の革命/福岡正信・著』を読んだときの記憶のなかにある言葉をつなぎ合わしたものなので、本の原文とはだいぶ違うかもしれません、、、。)ぼくはこの思想に地球上の生命体の一つとして生きるための多くのヒントが隠されているのでは、と思っています。

いまの社会にはどこか、「20年後の未来?、今は何とも言えないけどさ、それまでにさらなる科学の進歩でどうにかしてくれるよ。」という根拠のない科学の信頼のもとに「どうにかなるさ」という空気を吐き出しながら今を生きている風潮があるのではないでしょうか?しかし、「このままではまずいかも。」と気づき始めたのも事実。

では、どこがまずくて、その原因はどこにあって、どうすればまずくなくなるのだろう?
その答えを真剣に模索している人にぼくは出会いました。

Dionに会ったのは今年の夏。
ニュージーランドにいたときにパーマカルチャー繋がりの知人たちから、彼の名前を耳にしていました。伊豆で自給自足をしているとのことでした。彼に会いたくて、彼がどんな暮らしをしているのか見たくて、伊豆まで足を運んだのです。
メールで教えてもらった住所をたよりに、谷間の小さな小さな村にたどり着きました。しばらく谷をあがっていき、なんとか見つけることのできた山道の入り口に車を止め、山を登っていきます。途中で、本当にこの道で合っているのかなと心配になってしまうほど歩いた頃に、山が開け、畑を見つけました。その畑のむこうに小さな小屋が立っています。そして、やっとDionを見つけました。


この、小川が流れる山の中腹の開けた土地で、自然農を営み、里山の恵みに生かされた暮らしをしていました。Dionのとても質素で満ち足りた暮らしぶりは、僕の想い描いている理想に限りなく近いものでした。

彼はこの土地で、現代社会にたいする不安、矛盾に対する自分なりの生き方の答えを模索し、実践しています。とても生き生きと!!そんな、彼の言葉はとてもやさしくて、力強いものでした。

彼の人柄と暮らしに感銘したぼくは、ニュージーランド、オーストラリアでパーマカルチャーを教えていたDionに、「ぜひ東京に来てワークショップをしてほしい。」と頼みました。彼もそのことにとても興味があると言ってくれました。ぼくは、安易に「パーマカルチャーの知識を生かして、都会の生活でも自然に触れて暮らせるきっかけになったらいいのな。」と思って話を持ち出したのです。しかし、Dionはこういいました。「知識や、技術だけでは自己の欲求を満たすためのもので終わってしまうことが多い。(彼の今まで教えてきた経験がそうだったのです。)それで、人々の日常が変わるものじゃない。変わるためには意識が変わらないと。どこに問題があるのかを見据えて、どこを目指すのかはっきりしていれば、自ずとすべてが変わってくるよ。」と。ぼくはこの人は、本気なんだな思いました。本気で世界を変えようとしているなと。

そして、その数ヶ月後、ぼくはまたDionと話すために伊豆の里山を訪れました。
話は環境、テクノロジー、経済、コミュニティー、教育、食、健康、エネルギーと多岐にわたりました。Dionの津々と湧き出る言葉たちに耳を傾けていると、もくもくと曇っていた空が晴れ渡っていくような気分になったのです。3・11以降強くなっている、何とも言えない、何ともできない不安感への糸口を見つけたような気分でした。

Dionの尊敬するところは、言葉や理論だけでなく実践しているということです。一緒に畑に行き、山を歩き、彼のやっていること、やろうとしていること、様々なヴィジョンを共有してくれましたました。ぼくの中で「どうしたらいいのだろう???」と途方もなくグルグルと回っていた思いに対して、彼は一歩深く問題の原因を追求し、一歩踏み込んで実践をしていたのです。


『ロケットストーブで料理するDion』

今回のワークショップでは、ぼくがDionと話し合い、考えを共有し合った作業を、グループで行いたいと思っています。ここまで読んでも、まだ話し合う内容が具体的でなく、漠然としているかもしれません。Dionの表現を借りると、「一つの具体的な事象をにフォーカスを当てずに、様々な事象を結び合わせたときに初めて見ることのできる全体像がある」ということです。(小さい頃に遊んだ、点を1→2→3→・・・・と結んでいくと絵が出てくるお絵描きのイメージです。)まさにDionとの会話は、砂に埋まって見えていなかった全体像をつかむ作業のようでした。


日時:12.17 Sat. 10:00~17:00 // 12.18 Sun 10:00~17:00 (両    日同じ内容です。どちらかにご希望ください。)
場所:東京都練馬区・ねりまたく庵 (現地への行き方は、参加確定者へ後日   メールします。)
ご飯:一人一品持ち寄りでみんなでランチしましょう。(ベジタリアンメ     ニュー大歓迎!)
参加費:寄付


参加希望の方は、

・名前
・参加希望日
・簡単な自己紹介
・簡単な参加希望動機

を添えて下記までメールしてください。

tabi0419アットマークgmail.com

よろしくお願いします。


ささたくや
| Workshops | 02:46 | comments(0) | trackbacks(0) |
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